2018年10月25日

11月10日(土)社会にとって給食ってなんだろう?ワークショップ@パタゴニア

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ワークショップ 社会にとって給食ってなんだろう
   講師:出羽考行さん (龍谷大学文学部准教授)
 私達のほとんどが食べたことのある学校給食。「給食」という営みは、子どもと親と学校だけのものではなく、提供する市町村や生産者、納税者としての市民のものでもあります。みんなで話し合ってみましょう!韓国・ソウル市では学校給食の無償化がはじまっています。韓国の食と教育事情についての報告も踏まえて、日本の学校給食について、いまいちど考えてみたいと思います。 
■会 場:パタゴニア3Fイベントルーム      
■日 時:2018 年11月10日(土) 13:30〜16:30
■主 催:NPO法人使い捨て時代を考える会
■共 催: 総合地球科学研究所FEASTプロジェクト
      「食と農の未来会議・京都」を作る会
■問合・申込み:TEL 075-361-0222 FAX 075-361-0251
        email : info@tukaisutejidai.com
   ※事前申し込み歓迎・でも飛び込みもOK
■参加費:500円  

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オーガニック連続セミナー「社会にとって給食ってなんだろう?」レポート
総合地球環境学研究所FEASTプロジェクト 田村典江

2018年11月10日、パタゴニアでのオーガニック連続セミナーにおいて、総合地球環境学研究所FEASTプロジェクトとの共催で「社会にとって給食ってなんだろう?」と題したワークショップを行いました。はじめに、龍谷大学文学部の出羽孝行准教授から、韓国・ソウル市における無償給食をめぐる論争やその背景についての講演をいただき、それを受けて、参加者が「子ども」「保護者」「学校」「議員」の4つの立場になりきって(ロールプレイ)、それぞれの視点から理想の給食について考えるワークショップを行いました。

韓国では現在、多くの地域で給食が無償化されています。そして同時に、日本の環境保全型農産物に相当する親環境優秀農産物の使用や、直営による給食運営方式も同時に実施されています。無償でかつ質の高いものを提供する、という方針です。また給食の実施率も非常に高く、2003年には小中高全てで90%以上の実施率に達しています。このような給食のあり方は、市民レベルで始まった運動が選挙を経て実現されたものです。出羽氏によれば、給食無償化は2009年の選挙の争点のひとつで、革新派が全面無償化を打ち出したのに対し、保守派は生活困難家庭などに限って無償にするというスタンスでした。これは、普遍的福祉 vs 選択的福祉というスタンスの違いでもあったようです。給食無償化は当初は、あくまで革新施策であったので、反対派が住民投票を提起するなどの論争もありましたが、その後10年近くが経過しずっと定着してきており、学校給食無償化はもはや保守派もひっくり返せないような政策になりつつある印象ということでした。また最初はソウル市で始まった取組ですが、次第に各地に普及し、現在では広く多くの広域自治体で実現されているそうです。
韓国での非常に進歩的な取組に参加者の関心は高く、熱心な質疑応答がなされました。もちろん韓国がなにもかも優れているというわけではなくて、直営方式が増えているのは民間委託で事故が起こったため、とか、高校でも給食が出るのは苛烈な受験戦争のために高校生が長く学校にいるから、とか、日本よりも農漁村が“貧しい地域”というイメージが社会にあり学校給食による調達は社会政策としても機能している、など、給食が写しだす暗部も垣間見えました。しかしそれにしても、学校給食が子どもや保護者、学校に閉じたものではなく、社会一般の問題として市民運動を経て選挙の場の争点になるというダイナミズムに、参加者のみなさんも刺激を受け、興奮を覚えたのではないでしょうか。

後半に行われたワークショップでは、4つのテーブルで“なりきった”熱気ある議論が交わされました。最終的に、子どもチームからは「大人のおしつけではなく子どもが選べる給食」、保護者チームからは「会話のきっかけになるような給食」、学校チームからは「教師が説明できて、子どもが家庭で再現できるような給食」、そして議員チームからは「市民の要望に応える給食、地域の自慢になる給食」という理想の給食像が提示されました。普段の自分とは違う立場から見ることで、給食のもつ広がり、社会に及ぼす影響がよくわかったのではないでしょうか。
食を通して人々は、また人間と環境はつながっています。よりよい食を考えることは、よりより地域をつくることでもあります。「社会にとって給食ってなんだろう?」は今後も継続して開催予定です。多くの皆さんのご参加をお待ちしております。

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(報告:吉永剛志)
参加人数は、スタッフ合わせて20人ほどとちょっぴり少なかったです。

しかし嘘、偽りなく面白い内容のある濃い面白い講演会・ワークショップでした!

給食に関心あるすべての人は聞いてほしい講演会でした!。給食に関わらず、日本の社会の現状について関心のある人も。もったいないです。「給食」と聞いて私に関係ない、ささいなことだとと思っている人にこそ聞いてほしい講演会でした。

 韓国の給食事情。一番驚いたのは韓国では、ハンバーガーなどファーストフードが、アカンヤツ、と学校で言われていることでした。
 
そりゃジャンクフードともよばれることもあるのだからあたりまえじゃないと思われるかもしれません。しかし、そうではないのです。日本では2005年に食育基本法が制定されました。食育は大事ですね、はい。とはいえその学校の食育教育に、日本では大手ハンバーガーメーカーも参入しているのをご存知でしょうか。

そりゃそうでしょう。つかっているものはすべて、官庁から許可を得たものを使っているのですから。食育に参入することに反対する理由は何もない。。。。 お前は行政の中立性をおかしているのか、クレーマーか、と日本では逆に言われます。

しかし、何か変。どうして韓国は、給食を無償化できたか、このことからだけでも分かるような気もします。

給食は社会や子どもたちにとってどのようなものと位置付けることが出来るのか、こどもにとって何が大事で大事じゃないのか、そういうことを言える空気を韓国は作ってきたようです。

出羽孝行さんの韓国の給食無償化のレクチャーほかに、岩島さんの、日本の給食の歴史、京都の給食の現状、そして複数に分かれて、話し合う場を設けました(これがおもしろかった!みんな素直に思いのたけを言っていました。)

またさらに2月ごろに第2弾を行います


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posted by 使い捨て時代を考える会/安全農産供給センター at 11:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 事務所
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