2017年04月07日

4月16日(日)セミナー「食べ物が私たちをつくる」於パタゴニア京都3Fイベントルーム

はじめよう!オーガニックライフ =食べ物が私たちをつくる=
 
 私達がやろうとしていることはとってもラディカルです。
私達は、食べたものからできている。
これは、健康の話だけではありません。そうではありません。
 「早い、安い、簡単」に価値を見る文化が世の中を覆っている。
食べ物や、食べ方と一緒に体に取り込み、消化してきた大切なものがそっくりそのまま失われていっている。そういう話です。
 大急ぎで食べ物を飲み込み、もっと多くを求めることが良いとされ、安い食べ物が好まれ、愛はスマフォで手に入ると思うようになってしまった。
 そのすべてが、私たちの五感から、自然を、世界を、遠ざけています。
しかし、繰り返しますが、私達は、食べたものからできているのです。
※月1回(原則毎月第三日曜)おこなう連続セミナーです。


4/16(日)13:30〜15:30 第1回
「有機農業」と「有機農産物」。この差ってナニ? ―有機農業推進法と有機JAS法―
   古澤武志  
農林水産省生産局農業環境対策課課長補佐(環境保全型農業推進班)


■会 場:パタゴニア京都 3F イベントルーム     
■日 時:2017年4月16日(日) 13:30〜15:30
■主 催:NPO法人使い捨て時代を考える会
■問合・申込み:TEL 075-361-0222 FAX 075-361-0251
        email : info@tukaisutejidai.com
   ※事前申し込み歓迎・でも飛び込みもOK
■参加費:会員500円  一般1000円(学生500円)



第一回カラー.jpg

【後記】
 大変盛況で、参加者35名(一般18名) スタッフ6名の41名参加。定員40人前後の所ですから、学習会としてとてもいい雰囲気でした。さらに沢山の疑問で、とても熱いディスカッショが一時間半以上に及びました。(以下「」で囲った部分は講師の古澤武志さんの言葉です)


有機農業推進法

2006年成立の有機農業推進法は、古澤さん曰く「なかなか強い法律」です。

役目が終わると廃止される「内閣法」と違い、国会の全会派が賛同した「議員立法」だからです。

自動的に行政がこの法律に基づき動きます。

だから、行政官として古澤さんは、旅費などすべて国の予算で、霞ヶ関から京都まで、上司の決裁を経て来てくれます。 

さらに、古澤さんは、推進法成立の過程で確認されたように、有機JAS(2000年制定)認証をとっていようがとっていまいが「区分して考えていない」、国・行政の姿勢として「有機農業」全体を「推進」することにかわりはない」と明言しました。

戦後の農政は、「大量生産・画一販売・安定供給」で成りたっていましたから、発想が真逆の有機農業が「推進」されるのは、「革命的なこと」(会生産者尾崎零さん)といえるでしょう。

現在有機農業の面積は、16千ha、面積シェア0.4%。これを「2018年までに倍増1%にする」、という目標が掲げられています(「現状倍増計画」)。

「絵に描いた餅」にならないよう、都道府県で「推進計画」を策定していく。
 
さらに、2020年東京オリンピック・パラリンピックで、リオ・ロンドンのように、選手・スタッフにオーガニック食材調達が要求されたとき、本当に調達できるのか?

「ネジを巻いている。」「いろいろ予算を考えている。」「調達できませんでした、となると『日本の恥、農水省の沽券に関わる。』」「オリンピックをロケットスタート・ジャンプ台にして、有機農業を広めていく」。

積極的です。

「農水省農業環境対策課の考えも変わった。今までと違ったやり方でやる。4予算のやり方も大幅に変わる」
 
背景に「国際的な経済協定の流れ(TPPなど自由貿易)からみたらコスト面で、一部を除いて日本の農産品は国
際的な競争に太刀打ちできない。高付加価値を目指していくほかない。そのことに有機農業はマッチングしている」という考えがあります。
 
すなわち「攻める農業」です。

有機認証(JASと国際基準GAP)

国外含む不特定多数の人間に有機農産物を積極的に高付加価値商品として販売するということですから、認証がやはりクローズアップされてきます。

実際、オリンピックは、有機JASを超えて国際認証基準の「GAP」の取得も推奨されます。

「K自民党農林部会長がGAP取得してないところとは取引するな、大手流通・百貨店の条件にしろ、とハッパをかけている」そうです。

しかし、GAP認証の取得は年間40〜50万円かかります。有機JASは年間10万円、更新8万円かかります。

どの程度の経営規模の有機農家をこれからの有機農業「攻める農業」のモデルにイメージしているのか?との質問には、具体的なイメージはまだこれから、という印象でした。

「試算はない」そうです。

私達はどうする?

日本の40パーセントは中山間地。多品目栽培小規模家族経営有機農家に上記の「攻める農業」はできっこない。

私達は私達で、独自の提案とプランニングをしていく必要があるようです。

『生産者と消費者の立場の違いを超えて協力し、生産・供給・消費における新しい流れを形成する』(=使い捨て時代を考える会/安全農産供給センター「農産品取扱いの方向性」)をどうこれからさらに肉付けしていくのか?ということでしょう。

古澤武志さんには、大変誠実に質疑応答に答えていただきました。

財務省との予算折衝では、「有機農産物なんて(酒やたばこと同じ)『嗜好品』(=趣味・ライフスタイルの一つ)じゃないの?なぜ予算がそんなにいるの?」と「先制パンチ」をうけるそうで、「そこから意識を改革させていく」。

農水省は農水省の立場でがんばっています。今年から農水省の食堂に有機食材も試験的に導入するそうです。
 
                                      (報告文責:吉永剛志)
 

















 
 
posted by 使い捨て時代を考える会 at 16:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 事務所